Ninth Peelツアーの備忘録なのでネタバレも許して

※この記事には「TOUR 2023 "Ninth Peel"」のネタバレが含まれています。今後の公演に行く予定のある人、円盤化されたら初見で楽しみたい人は読まない方が絶対に良い(個人の主観です)ので読まないでください。

UNISON SQUARE GARDENが4月12日にリリースした9thアルバム「Ninth Peel」。そのアルバムツアー「TOUR 2023 "Ninth Peel"」の千葉公演に行ってきた。ツアー初日。

久しぶりの現地ライブでした。ユニゾンに限らずここ1,2年はオンラインでしかライブを見ていなかったんですけど、やっぱり現場は良いです。みんな行こう。同じ音楽を好きな人間が自分のほかにもたくさんいて、さらに心の底から好きだと言えるアーティストが、実在して、目の前にいて、音を鳴らしている。これは当たり前だけど贅沢な話で、ライブに行くとこの事実にひたすら圧倒されます。体で感じる低音とか、ライブを思い返しながら歩く帰り道とか、オンラインライブが利便性の代わりに失ったものを再確認しました。

以下メモ。

セトリ

MCなし。「ようこそ!」とか「ラスト!」しか言わない。アンコールは2曲だし、アンコールの手拍子から出てくるまでが早かった。「一緒に居ようぜ できるだけ短い時間 っていうエニグマ」ってコト…⁉︎

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 "Ninth Peel" 2023.4.16 松戸・森のホール21
1. 夢が覚めたら (at that river)
2. シュガーソングとビターステップ
3. ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
4. Nihil Pip Viper

5. City peel
6. 静謐甘美秋暮抒情
7. WINDOW開ける
8. シューゲイザースピーカー
9. アンチ・トレンディ・クラブ
10. MIDNIGHT JUNGLE
11. Phantom Joke

12. Numbness like a ginger
13. お人好しカメレオン

ドラムソロ〜セッション
14. スペースシャトル・ララバイ
15. 放課後マリアージュ
16. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
17. カオスが極まる
18. 恋する惑星

En.
1. ガリレオのショーケース
2. kaleido proud fiesta

ここがよかった

演出

ネオンぽい電飾がかわいい。最初は光ってなかったので存在に気づかなかった。最初のアルバム曲「ミレニアムハッピー・チェンソーエッヂ」から光り出して、「Nihil Pip Viper」では曲中に何度か出てくるイントロ終わりのフレーズに合わせて光る。かわいい。しかも、途中から電飾が増える。ライブ見た人しかわからないと思うんですけど、本当に絶妙なタイミングで電飾が増えるので超テンションが上がる。しかも2回増える、すごいよ。円盤化したら見て。

もしかして開演前にスモーク濃いめにしてアルバム曲来るまでネオン隠してた?普段よりスモークが濃いめだった気がしたんですよね、久しぶりのライブだからそう感じるだけかもしれないですけど。

自由なライブ鑑賞スタイル

ニゾンのライブにルールはなく自由に楽しむことができる。今回は言ってなかった気がするが、「自由に楽しんでいってください!」と斎藤宏介が言うことも多い。実際に、手を挙げる人、胸元で手を振る人、中盤に座って見る人など、いろいろな鑑賞スタイルの人が見かけられた。オンラインライブでひとり部屋で見ていると気づかないけど、いろんなスタンスの人がいてそれぞれ違うのに、みんな目の前のバンドが好きって最高ですよ。

声出し解禁

ニゾン主催公演として久々の声出し解禁ライブでした。席の位置にもよるが、僕の周りには声を出してる人がそこそこいた。とはいえ、「ヤー!」とか合いの手を入れる程度なので嫌な感じではない。

ニゾンのライブスタンスとして「声出しやシンガロングを煽らない」という不文律があると思うんですけど、それでも自発的に声を出す客がいる。曲順と曲そのものの強度だけで観客に声を出させるって、めちゃくちゃすごくないですか?ここ数年でライブ中に声を出さないのが普通になっているなかで、「はい、今日から解禁です」って言われても客が声出すのはなかなか難しい。それを曲のパワーだけで打破して、客の歓声や合いの手を引き出してしまうのがユニゾンのライブですよ。みんな行くべき。

新曲からレア曲まで隙がない

アルバムツアーなだけあって、新曲は多い。アルバム曲は9曲演奏しつつ、最新のB面曲もやる。「シュガーソングとビターステップ」や「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」といったライブ定番曲も抑えつつ、「WINDOW開ける」「お人好しカメレオン」といった予想外のレア曲まで飛び出すセトリ。

「お人好しカメレオン」はファンであればあるほど予想できなかったのでは。ユニゾン屈指の名曲でありつつもプログラム15thとUNICITYのオンラインライブでしかやってなかったレア曲が、ツアーのセトリ入りするなんて思わないよ、普通は…

"9"

アルバムツアー2周するのでアルバム曲全部はやりませんよ、って公言されていたので半分聞ければ良いくらいの気持ちで行ったらアルバム曲めちゃくちゃやる。やりすぎじゃない?と思って、あとで数えたら9曲(11曲中)で膝から崩れ落ちてしまいました。"9"て……やってくれたな。

ニゾンのアルバムにはナンバリングに関する小ネタが含まれているの説がある *1。 Populus PopulusとCIDER ROADに関してはこじつけすぎる気もするけど。

今回はタイトルにそのまま9を使っているので小ネタなしかと思ってたんですけど、セトリで出してくるんだね。こういった遊び心が嬉しい。

*1:Populus Populus (3rd AL.) → 「3 minutes replay」タイトル、3分ジャスト

CIDER ROAD (4th AL.) → 「ため息 shooting the MOON」イントロのシャウト "ヨン、マイ、メー"(諸説あり)、4分ジャスト

Catcher In The Spy (5th AL.)→「サイレンインザスパイ」イントロのシャウト "ゴマ-イ、メー"

Dr.Izzy (6th AL.) → 「アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")」 "NO.6"

MODE MOOD MODE (7th AL.) →「Own Civilization (nano-mile met)」"nano-mile met"(ナナマイメ)

Patrick Vegee (8th AL.) → M1からM2の繋ぎ。「I need hatch I need "hatch マーメイ"ドの嘘が」