2022年4月 よかった曲

2023年4月の個人的によかった曲です。アーティスト名・作家名など敬称略。

滑り込み4月。コロナ禍にゲーム実況を始めた友人のチャンネルは無くなっているし、好きで定期的に読んでいたブログは数年前から更新が止まっています。かなしいね。

可愛くって意地悪しちゃう / 久保ユリカ

作詞:烏屋茶房, 作曲・編曲:ヒゲドライバー

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アニメ「勇者が死んだ!」ED曲。「チラリズム ふと桃色」(→太もも)や「Shu Shu 執拗く ロマンス」(→ネクロマンス)とアニメのキーワードに空耳させる歌詞の言葉遊びが楽しい。

1A→1B→1C(サビ)→2A→2B→2C(サビ)→D→3C(サビ)。AメロとBメロがE、サビの入りでF#に転調。2Aの入りでキーが戻るので、イントロと2A前の間奏(Honey Honey…)でコーラスが同じメロディーなのにキーが違って味わい深い。

イントロ(もしくは頭サビ)のメロディーが後に違うキーで出てくるのが好きなんですよね。嵐のHappinessとか。今期のアニメ「スキップとローファー」OP曲の「メロウ」(須田景凪)もそう。

TATTOO / Official髭男dism

作詞・作曲:藤原聡

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韻を踏んだり同じワードを繰り返す歌詞が印象的。「大丈夫」「〜じゃない?」とか、「間柄なら」「様々」「命からがら」「晒すわな(aauaaだけど"す"の母音が弱いので)」「何かさながら」といったaaaaでの押韻とか。

特に「大丈夫」というワードに対して、1Aでは「愛、ジョーク」2Aでは「ハイボール」で韻を踏んでるんですけど、これらのワードに続く歌詞がえらい。「愛、ジョーク、それとたまにキツめのネガティブ」「ハイボール、爆笑の渦に呑まれるネガティブ」。韻でリズミカルにしつつも楽曲の世界観から浮かない歌詞になっていて絶妙。

トリック・アート / 清竜人

Music and Lyrics by Ryujin Kiyoshi, Arranged by Tomonori Hayashibe (Plus-Tech Squeeze Box), All Vocals: Ryujin Kiyoshi, Keyboard and Programming: Tomonori Hayashibe (Plus-Tech Squeeze Box), Vocals Recorded by Ryuma Annaka at Bunkamura Studio, Mixed by at Ryuma Annaka at ABS RECORDING

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アニメ「山田くんとLv999の恋をする」ED曲。可愛い系ポップス。電波感が少なめで、優しくてちょっとウィスパーぽい歌い方。アニソンとしては異色かも。音数が多くて、ブラスやストリングスがオシャレ。

アレンジに渋谷系の系譜を感じるなと思ったら、編曲はハヤシベトモノリ(Plus-Tech Squeeze Box)。清竜人とのタッグは「ツチノコっていると思う...?♡」(乙女新党)以来?

ハヤシベトモノリWorksだと「魅惑の巴里サーカス急行!」(南波志帆)とかずっと好きです。前述の2曲とも共通して、独特の音使いが気持ちいい。

竜人くんの明るい曲好きなんですけど、ソロはバラード多めの印象を持っていたので、ソロで出してきてびっくり。清竜人25を思い出します。清竜人25再始動(?)の匂わせが気になっている。

にゃんぼりーdeモッフィー‼︎ / DIALOGUE+

作詞:田淵智也, 作曲:瀬名航, 編曲:瀬名航、Neko Hacker

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今月の田淵曲。田淵智也のゆるふわ歌詞好き。「心無い人たちが溢れているぞ 仲良くしてくんなきゃむーむーだ!」←めちゃ田淵って感じする。サウンドkawaii系シンセにかっこいいギターが差し込まれるNeko Hackerの十八番って感じでめちゃくちゃ良い。

サビの「モッフィッフィー」の部分は波形をぶった切ったような大胆なアレンジが気持ちいい。リミックスとかブートレグでこれをやっているのは見たことあるけど1次創作で見たことないかも。

さらに2A「少し拗ねる君も 臆病すぎる君も 受け止めてあげるからね」やDメロ前の間奏はめちゃくちゃ瀬名航を感じるメロディー。ネコハカサウンドとのシナジーがすごい良い。

ラスサビ前の「まーそんな感じ!」の部分、ロングトーンがラスサビにかぶるのが好き。これがある曲はたぶん良い曲です。

スペースシャトル・ララバイ / UNISON SQUARE GARDEN

作詞・作曲:田淵智也, Vocal+Guitar:斎藤宏介, Bass:田淵智也, Drums:鈴木貴雄

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今月の田淵曲2。UNISON SQUARE GARDENの9thアルバム「Ninth Peel」のM1。この曲もそうだけど、どの曲を取っても良い曲なので、アルバム「Ninth Peel」を聴いてくれ。

「Ninth Peel」は「MODE MOOD MOOD」や「Patrick Vegee」のようなアルバム然とした感じではなく、どちらかといえば「Bea side Sea side」みたいな後味でした。田淵智也のアルバム哲学にならってアルバムを作ったら、1曲目に「スペースシャトル・ララバイ」みたいな曲は来ないと思うんですよね。初めて聴いた時びっくりした。逆にどういう判断でこの曲順になったんだろう。